Comments by Dr Marks

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はて、明日で連続365日ブログの最終回だが、なんだヒトラーの「総統(←これ名訳だな)」が正式に認められた日か、困ったな

で、一日早めに書いちゃおう。時は1934年8月19日だった。その少し前の8月2日にヒンデンブルク大統領の死去に伴い、ヒトラーは大統領職と首相を兼ねた元首となったが、更に同月19日の国民投票で約90%の信認を得て、正式に国家指導者となった。表向きは大統領(ライヒスプレジデント)という名は畏れ多いと言いながら、かねてからお気に入りのフューラーという称号を自分に適用した。

諸君は知っているだろうか、近頃、旧ソ連邦の各国が大統領という称号はロシアだけにしようという動きがあることを。称号とかいうのは、形だけのものと侮ってはいけないよ。ヒトラーがフューラーとなったことでドイツ国民には大きな暗示がかかってしまった。もちろんフューラーとは単に日本語なら指導者、英語ならリーダーに過ぎないが、そうではない証拠に、日本語は「総統」という名訳を適用したし、英語でもスープリーム・コマンダーなどと訳された。そう、単なる指導者などではないことは誰でも知っていた。

そうだ、オーストラリアのジュリア姉さんが将来はエリザベス2世が退位したら(つまり、おっちんだら)独立した共和国にすると言ったらしい。ほー、立憲君主制を捨てるのか。無血革命だな。そのときジュリア姉さんが指導者になったら、今の称号の首相ではなくて大統領となるのだろうね。まさか総統・・・それはない、それはない。

立憲君主制といえば一応だけど日本もか。日本にはジュリア姉さんいないのかな。余は天皇とか天皇制を賢いとされる現代の日本人が大事にしているのがようわからん。なんなんだ、あれは。誰も疑問を持たんのかねー。わからん。