Comments by Dr Marks

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庶民的ロンドナーの朝と昼と晩



写真はいずれもマーリボーン駅


一千万円くらいのコンドを郊外に買う。それでもラッキー。元々のイギリス人だって職がないのに移民してきて自分の家が買えるのは運がいい。駅までは細君に自家用車で送ってもらう。フォードとかホンダならなんとか買えた。

羊の数のほうがまだ人間より多い田舎だが、それなりに開けてきているから週末に自宅で暮らすのも楽しみになった。サッチャーのお陰で民営化なのにナショナル・レールウェイと呼ばれる郊外列車で長距離通勤だ。ロンドンに着いても地下鉄代やバス代はケチろう。「いやあ、健康にいいですよ」と自転車でオフィスに行く。文字通り雨が降ろうと(槍がふろうと)自転車でがんばる。

気楽な独身者は朝の駅で買い食いなどしているが、俺は朝飯を買うふりをして昼食にするつもりさ。朝ごはんや晩ごはんの外食なんてとんでもない。朝飯レベルの昼食で我慢し、帰る前までにお腹が空くようなら、オフィスで買ってくれたスコーンでもちょろまかしてかじりながら帰宅するさ。

ああ、狭いながらも楽しい我が家。親父とお袋はインドから来てホテルで働いていたが、俺を大学に入れてくれた。お陰で俺は、金髪のポーランド移民の娘を嫁にできた。金銭的には辛抱強いのがいい。いずれ親たちの面倒を見なければならないが何とかなるだろう。