Comments by Dr Marks

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リンゴと蜂蜜といったってヴァモント・カレーではなく今晩のデザート


94歳の細君の恩師にシャナ・トーヴァの挨拶と買い物を頼まれていた物(コーシャの鶏肉など)の他にリンゴと蜂蜜を届けたら、泣いて(嘘)喜んでいた。親の代にロンドンからエリス島に来て、その親はブルックリンの肉屋だったそうだ。息子は自殺(多分)という、娘は東部で大学教授なので我が家が緊急の際の連絡先になっている。

その娘はラティーノと結婚して今はローマ・カトリック教徒。彼らの娘はどうしたことか(しかし、よくあることだが)正統派ユダヤ教徒と結婚した。さて、細君の94歳の恩師は女性(婆さん)の穏健なユダヤ教徒、その娘はキリスト教に改宗、するとその娘(恩師の孫娘になる)は女系であるにもかかわらずユダヤ教徒とは認められず改宗儀礼を経て結婚することになった。

ユダヤの習慣を話していたら、婆さん、そう言ってた。それはその通り。そして、信心深いのはかまわないが熱心すぎるのも困る、だそうだ。グラウンド・ゼロのモスクはどう思うと聞いたら、「自分はイスラム教徒に敵意も何もないが、あんな近くでアメリカ人(彼らもアメリカ人だが)を刺激する必要もないだろうに」だって。確かに、彼らが強硬なのでかえって他のムスリムの人たちが迷惑しているという側面もある。(今までイスラム教に寛容な人まで嫌うようになり、他のムスリムがとばっちりを受けている。)

あれっ、リンゴと蜂蜜を完全に忘れてる。そう、ロシュ・ハシャーナの始まる8日の日没後の晩餐のデザートは(翌日のお茶のときでもいいが)リンゴと蜂蜜で健康で甘い生活の新年を願うのさ。