Comments by Dr Marks

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紅葉の季節はロスアンジェルスにもある。そして、ハッピー・ハナカー(ハヌカー)の時期は博士論文の仕上げの時期となる。

いやね、博士論文というのは、締切というのは本当はない。いつでも受付いつでも審査いつでも授与なんだ。日本の大学だって同じだろう。ただし、直近の卒業式に出たいという場合は、たいてい今頃が出し頃なんだな。審査が遅れる場合もあるし、修正要求が多いこともあるから、6月初旬の(あるいは5月末の)卒業式に出るつもりなら、どんなに遅くともクリスマスより少し前の時期に提出すべきだ。

また、博士の場合は、学士・修士の卒業式というよりはフーディング・サーヴィスといってガウンのフードを教授連の前で指導教官に掛けてもらうという儀式があるからそのほうが重要かもしれない。ただ、そうはいっても卒業式にも出たいという学生はいるだろう。その場合、学士・修士は卒業見込みでも卒業式に出ることができるが、博士は見込みで出ることは絶対にできない。

学士・修士でも見込みで参列の場合は、卒業・修了者名簿に見込みであるという印が必ずついている。従って、単に卒業式に出たことで卒業の証にはならない。そうではあるが、普通、博士だけは見込みでの参列が許されていない。それだけ厳密にして詐称を防ごうということなのだろう。しかし、大笑い。日本の某大学では、執筆要旨だけで論文も出していないのに学位を上げちゃったんだって。(http://blog.goo.ne.jp/jp280/e/333f9f26fbb8074296e1f87000c62eb4

しかもだよ、なんか乙種とかいう論文博士だというから驚き。課程博士(甲種)なら、そこまで辿り着いたという実績が多少あるのだろうが、論文博士って、何っそれ?って感じ。これって日本以外にもあるシステムなのだろうか。余は知らん。誰かおせーて。世界から疑われているぞ、近頃の日本の学位。