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LACMAでのLucknow(ラクナウ)展のレセプション

LACMAラクマロスアンジェルス郡美術館)での特別展「インドの伝説的な町:雅やかなラクナウの美術(India's Fabled City: The Art of Courtly Lucknow)」が来週12日(12月12日)から来年(2011年)の2月27日まで開かれるのに先立ち、いつものように休館日の水曜夜のレセプションに行ってきた(http://www.lacma.org/art/Lucknow.aspx)。

レセプションは毎度のことながら、ブラック・タイ(black tie)のような正式な夜会服ではないが大学教授のような普段着で来てはいけないというビジネス・アタイア(business attire)着用厳守なので、淡いピンクのワイシャツにネクタイ、黒のカシミアのジャケットに、黒のパンツ、黒のベルトと靴で出かけた。

行ったことはないが、ラクナウはインド北部の古都で、ムガール(モンゴル)、イスラム、英国の文化が混じりあった不思議な町である。その町の主として19世紀の文化と美術の展覧会となっている。今週11日土曜日の午後3時からはラクナウに関する講演会があるようだ(http://bit.ly/eEqNEk)。講演会そのものの入場料は無料。入館料は要確認。

なお、LACMAは常設展示に関しては毎月第二火曜日が入館料無料の日である。また、ロスアンジェルス郡の住民であれば毎日夕方5時からの入館は無料である。閉館時間は普通8時、曜日により9時。開館時間は普通正午、週末が11時(http://bit.ly/gmKMYd)。(駐車場は有料。周辺の道路に只で停めるという手はあるが、表示に注意すること。)

レセプションは面倒くさいが、せめてこういう機会でなければ近所なのに観にもいかないのと、どんな食べ物が出るかという好奇心から出かける。それと今回会った心臓医の爺さん(元はUCLAで教えていたという)のような面白い人との出会いも楽しみだ。爺さんは90歳近いらしいが矍鑠として冗談を連発し、ワインを飲んで歌まで歌ったりする。頼まないのに名刺までくれた。

酔っ払った余の奇妙な英語のアクセントに不思議がって、お前はどこの者かと聞くから「母語は日本語だがいろんな言語の癖が入っている」と答えたら「そういえば、昨日は真珠湾が攻撃された日だ」と嫌味をぬかした。爺さんの名前が「なんとかマンゾーン(・・・mansohn)」とわかったから、「ふん、余はゾーン(ドイツ語やイーディッシュで息子の意味)など付かないウォーターマンだぞ」と言ってから食事を終えて立ち上がったら、爺さんは本当に余より頭一つ小さくて可愛い人だった。

冒頭の写真が特別展の入り口。もう一つはおまけでレセプション会場。室内のように見えるが実は屋外。ロスアンジェルス・タイムズ・コートという中庭で、火を焚いているから温かい。後ろにバー・スタンドが見える。今夜は赤ワインを少し飲んだ。帰ってからすぐ眠くなり、変な時間に起きてブログを書いている。あれっ、猫まで起きてきた。