Comments by Dr Marks

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さあ、早速だ。イランの軍艦がスエズ運河を通るぞ。

先日来、紅海にイランの軍艦が来ていると報道されたが、スエズを通ることはないだろうと言われていた。しかし、今日のAP電では、やはり通過するつもりでエジプト政府に許可願いを提出したそうだ。(http://yhoo.it/f8D6RO

エジプト政府によると、戦時下でなければ申請にノーとは言えないとのことであるが、ムバラクがいたら通さなかったし、通過申請もなかったであろう。通るつもりの軍艦はフリゲート艦1隻、補給艦1隻だ。フリゲート艦は補給艦の護衛のつもりだろうが、護衛できるということは戦闘能力がある戦艦の一種だ。

だけど、目的は何なんだろうね。行き先とかさ。申請書には書いてあるのだろうか。あるいは書かなくてもいいのだろうか。余は寡聞にして知らない。しかし、イスラエルは挑発行為だと言ってるよ。そうだよね。

考えてもごらん。イスラエル最大の町はテルアヴィヴだが、ミサイルなんか使わなくても沖合いから艦砲射撃されたらひとたまりもないよ。もっとも、フリゲート艦1隻じゃそれは無理だろうし、領海に入り込まなければ不可能ではあるが、そのための調査はできる。核兵器なんかいらないんだ、あんな小さな国は。

話は変わるが、今日、学生向けのCNNでイラン系の人たちが、エジプトの将来をイラン革命に重ね合わせて心配していた。そうなんだ、あれも初めは普通の民主化要求派も加わり夢を抱いたのだが、周知のとおり、民主革命という意味では王政以下の宗教革命になってしまったし、今は気違い男の独裁政治ではないか。

ただ、余としては、エジプト国民はその前車の轍を踏むことなく賢く国を運営してもらいたいと思っている。常識のわかるスンニー派に期待しているのだ。しかし、あぶないことはあぶないなあ。スエズ通しちゃうつもりだもの。あの気違い男の軍艦を。