Comments by Dr Marks

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日本大地震のニューズに隠れた3人の男:カダフィ、オバマ、猿居士

想像を絶する大惨事に被災者のご苦労や悲しみに思いを馳せると同時に、同じ地震地帯に住む者として、まことに我が身に置き換えて真剣な祈りを捧げなければならない。今日はブログを書く気分ではないが、いくつかをメモし、明日に繋ぐ。

CNNは、地震津波のニューズの間に、カダフィ軍が更に東進し反乱軍の拠点ベンガジに向かっていると報じた。その際、各国首脳が日本救済に気を取られている間にカダフィは諸国の批判をかわして(あるいは日本のニューズに乗じて)東進しているとのコメントもあった。

しかし、オバマや独断的なサル芝居をしてしまった猿居士になると、むしろ「気を取られている」振りなのではないかと思う。どう考えても、烏合の衆の反乱軍が(CNNは未組織かつ訓練なしの若者が主の反体制派と表現)、カダフィに敵うはずはない。ベンガジをもカダフィが奪還するのは近いかもしれない。

また、同じく今日、ワシントン・ポストCSIS(Center for Strategic and International Studies、米国の超党派戦略・外交政策研究所)のリチャード・ダウニー(Richard Downie)による(個人的見解ではあるが)「カダフィに関する五つの神話」が出ていた。ダウニーはオックスフォードとジョンズ・ホプキンズで教育を受けたジャーナリストで研究者。北アフリカが専門だ。

ダウニーの内容は、今まで余がブログにしてきたようなことの裏書のようなものだ。気分が乗らないので今日は書かない。また今後書くかどうかもわからないので元記事だけ紹介しておく。そこから詳しい資料にも行き着くはずだ(http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2011/03/11/AR2011031102947.html)。

ただ、これが米国の超党派シンクタンクの一人の専門家の見方にすぎないにしても、徐々にオバマのトーンが下がってきたのは、戦略・外交上の基本的な見解になっているのであろうと思った。