実名と仮名と:アイザック・シンガーとショーレム・アレイヘムと(はてなの馬鹿地図)
シンガーは実名を使うが、ショーレム・アレイヘムは仮名を使う。何のことかというと小説中の地名だ。シンガーのトゥリイスクというのは実在の地名であるが、ショーレム・アレイヘムは、例えば大都市キエフはイェフペッツだし、その近郊のシュテットル(小さな町)でボヤルカという町をボイベリクという仮名にした。
そもそも、ショーレム・アレイヘムというのが筆名(仮名)である。しかも、ショーレムが名、アレイへムが苗字(姓)ということではない。分けることのできない筆名として、図書館でも基本の著者標目はアレイヘムではなく、そのまま「ショーレム・アレイヘム」である。仮名でも実在のモデルがなければ問題はないが、中途半端にある場合は特定するのが大変だ。その点、シンガーは楽だ。
もう一つ楽でないのが「はてな」の地図はめ込み(埋め込み)だな。せっかくグーグル地図がブログ等への埋め込みを用意しているのに iframeのHTMLタグが使えないから難儀する。まあ、詳しくみるためには埋め込んだ地図の下の View Larger Map をクリックしてくださいましな。あっ、そうそう、アイザック・シンガーは英語風にしたとはいっても本名だが、ショーレム・アレイヘムの本名はソロモン・ラビノヴィッチなんだ。