Comments by Dr Marks

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イスラエルの映画三つ

立て続けにイスラエルの映画を三つ観た。ヘブル語会話のための耳慣れというよりは、純粋にイスラエル映画は楽しいからだ。何よりも観終って後味がいい。先月はほかにも観たのだが今日は三つだけの紹介に留める。

Wedding in Galilee (1987年作品, カンヌ映画祭入賞)
Walk on Water (2004年作品, イスラエル映画アカデミー賞受賞)
The Flying Camel (1994年作品, イスラエル映画祭入賞)

初めの映画は、ユダヤ教イスラエル人がイスラム教のアラブ人と仲良しになる話。二番目は、イスラエル人が元ナチを裁くが、元ナチの子孫とは仲良しになる話。最後は、イスラエル人が、アラブ人ともキリスト教のヨーロッパ人とも仲良しになる話。

いずれも笑える場面が満載。ともかくユダヤ人は、自分自身を含めて笑い飛ばすのが大好きだ。なお、二番目の映画は登場人物のおちんちんがはっきり見えるので13歳未満は鑑賞できません。悪しからず。

また、この映画の主人公リオール・アシュケナージモサドイスラエル情報特務機関)の殺し屋で、映画の中でヘブル語、英語、ドイツ語を巧みに話した。実生活において、彼の実家ではラディーノ(Ladino)を話すらしい。この言葉はセファルディ(南方系ユダヤ人)の言葉で、スペイン語とヘブル語の混じりだ。しかし、面白いのは彼の苗字がアシュケナージ(北方系ユダヤ人)ということだ。アシュケナージならイーディッシュ(Yiddish)、すなわちドイツ語とヘブル語の混じりを使うわけだが。