オバマ大統領の議会演説―演説はもういいよ、うんざりだ―大統領「王位」継承権について

夜７時から出掛ける予定だったが大統領演説が終わらないので遅れる旨電話してから出掛け、今戻ったところだ。なにやら気忙しい。朝から何通のEメールを書いたかわからないくらいだ。

それでも夕食をしながら演説を聞いたが、正直なところ「演説」はもう鼻についた。何とか具体的な策を成功させてほしいが、株価も下がるばかりで皆がいらいらしているのに今なおウォールストリートを軽視していてはいずれ大変なことになるだろう。だいたいウォールストリートに対するメインストリートとは何なんだ。ウォールストリートとは株主だけの問題ではないのだ。

アメリカの三大自動車会社をビッグ３などと呼ぶのもおかしな話だ。アメリカで真に大きな自動車会社はあんなものではない。日本車でもヨーロッパ車でもアメリカで作られていて、労働組合関係者もビッグ３などよりトヨタ・アメリカ・ユニオンなどのほうが気になると語っている。ビッグ３など、本当は消滅したほうがいいのに無駄金を注ぐのは愚の骨頂だ。先日も帰宅途中で前後の車を見てみると、日本車とヨーロッパ車の合間に韓国車を目にするが、ビッグ３の車などめったに見なくなった。誰も買わないのだ。

大統領の継承順位（president succession order）というのがある。王位継承権のようなものだ。憲法に規定があり、1947年の法律で詳細が決まった。ところで、今日、オバマ大統領の演説を聞いていて「ははーん」と思った。オバマの後ろに副大統領のバイデンが座っていて、その隣にはウグイス色のスーツの下院議長のペローシ女史が座っていて、オバマの真ん前には赤いスーツのクリントン国務長官がいた。

そう、オバマ大統領がこけたら、バイデン副大統領が大統領になるが、このバイデンもこけた場合は、ペローシ下院議長がなり、彼女もこけた場合はクリントン国務長官がなるのだ。おっと、実は下院議長と国務長官の間に、上院多数派院内総務がなることになっているが、バード上院院内総務ってどこにいたっけ？　影が薄いな。