Comments by Dr Marks

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猫猫関連3題:タバコ規制の厳しい東と徹底しない西、および著者任せの近頃の出版社(?)、更に馬鹿査読者をのさばらせるのは能無し編集委員長

4月1日からすべての駅でタバコが吸えなくなった東日本のJRのニューズはヤフージャパンでも取り上げられていたから誰でも知っているに違いない。しかし、かつて猫猫先生が自分は箱根から先は旅が出来ないと嘆いておられたが、今でも西日本の新幹線なら喫煙車両があるはずで、西に向かっては旅が出来るはずだ。

数日前に小谷野先生はご自分の新刊の誤植を訂正していたが、あれって著者が目印に原稿に付けている符号だと思う。〔62pに「という62だが」という誤植があります。「という具合だが」です。〕私もよくやる。しかし、いかに綿密慎重な著者でも見落としはあるものだ。そこで、かならず大手の出版社なら制作部の校正係がチェックするし、小谷野先生の担当者も目を通すはずである。それでも漏れたという場合は二つある。一つは印刷打ち出しがゲラの出力と違う場合(この場合も担当者は印刷現場で最終確認すべき)だが、もう一つは出版社が著者におんぶにだっこで自分たちで校正する力がなくなっている場合だ。

小谷野先生の明らかなミスもあるが、資料編纂所と史料編纂所くらいは校正者か担当者が気づかないものか。それにしても、出来上がってからチェックしている猫猫先生は偉い。私は、出たあとは、「ああ、出ちゃった」であまり見ない。だから、とんでもない悪影響を残すこともある。やはり、出たあとでも見直すのが正しい。

最後の話題だが、馬鹿な査読者とは猫猫先生は書いていない。単に、査読は信用できんとあるだけだ。実は、一般的に言えば、有能な出版社の校正者がいれば助かるように、同学(専門が同じ)であるわけだから査読者の意見はとても為になり助けられることが多い。ところが、信用できんどころか馬鹿も多い。そんなときに指導力のある編集委員長(出版社の「編集長」とは違う)が査読の適否を判断するべきだ。査読者に気を遣って何も出来ないようなら編集委員長などいらぬ。