イエズス会士マイヤー兄いの史的イエス講演と新刊（A Marginal Jew: Rethinking the Historical Jesus, Vols. 1 - 4）

A Marginal Jew: Rethinking the Historical Jesus, Volume IV: Law and Love (The Anchor Yale Bible Reference Library)

こちらはまだ金曜日であるが、週末忙しくて面倒なので日曜日の分まで書いちゃう。この記事が約束のものだ。本書の第１卷は1991年、第２巻は1994年、第３巻は2001年、そして今年の第４巻となった。へ〜、子供が生まれて高校を卒業するまで時間が掛かったことになるが、実際は第１巻発行の前からだから大学を卒業してしまうほどの時間を掛けたわけだ。やはり、ライフワークだな。ブラウン師亡き後、カトリック界のこの分野でのリーダーだ。

第４巻の中味についてはいずれ紹介することにするが、私自身がまだ入手していないから、そのうちだ。第１巻から第３巻を自身で１時間ちょっとにまとめた講演がある。そのYoutubeを紹介する。しかし、第１巻から第３巻を重ねて測ってみたら15センチの厚みになる本だから、とても１時間で語りつくされる内容ではない。なお、第１巻から第３巻はDoubledayからの出版だったが、第４巻はエール大出版会から出た。イーアマンの本と違って、学術物はあまり儲からないものね。

質疑応答での長いイエスの独身性の議論（celibacy）に入る前に、講演の終りに当たって「第４巻の我が見解をごろうじろ」とまとめて笑いを取っていたが、その出来映えやいかに。本が着くまで今しばらくと思いきや、間もなく旅行となるなあ。年内無理か。下のYoutubeの題はJesus the Jew。録音が悪くて長いけど、彼のときどき末尾が上がり調子になる話癖も楽しんでください。なお、この録音は2002年のもの。ここで予告してから第４巻の出版は７年も掛かったことになる。