Comments by Dr Marks

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仲良し小良しとウェストバンクの壁

工事現場のグラフィーティ(落書き)じゃないよ。パレスチナ自治区イスラエルを隔てている壁さ。こんな落書きはパレスチナ自治区側にしかない(と思う)。この壁に近い出入り口からイスラエル側に行こうとしたら、意地悪な衛兵が別のもっと大きい出入り口から出ろとぬかした。イスラエルの車に乗っていたのに、同乗のラジ君を見たからなのかどうかはわからない。お陰でうんと遠回りしたが、そこの女性のイスラエル衛兵が気さくで、私のパスポートを見ながら「歓迎訪以!」(中国語じゃなかったけど)と言ってくれたので機嫌を直した。(単純なものだ。)

ラジ君自身はエルサレム生まれだが父母も祖父母も元々ヨルダン統治下のヘブロンにいた人たちだ。イスラエルヘブロンが征服されたとき、伯父たちはヨルダンのアンマンに逃げたが、父親はエルサレムに上ってイスラエルの永住許可を取得した。彼はドイツルーテル教会宣教団の学校で学んだので、アラビア語、ヘブル語のほか英語が堪能で、ドイツ語も多少いける。子供たちは現在エルサレムの私立に通い、英語で学んでいる。

(小鮒釣りしガリラヤ湖畔)