Comments by Dr Marks

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The Chester Beatty Biblical Papyri

No. 6.

ケニョン先生の『チェスターベアティ』の値段とカラー印刷例の不便さの中でフラー所蔵のチェスター・ベアティの一部を自室に持ち込んでいる。私は長らく出版の世界にいたので、この本の写真影像は何によるものなのかすぐにわかった。多分、大昔に東大の図書…

No. 5.

新約聖書パピルス紙古代写本の記号と番号についてP45 というのはワルサーP45というピストルの名前ではないという寒い冗談はすでに書いた。本当は新約聖書の現存古写本の分類番号である。この場合、P は「記号(siglum)」といい、45をその記号で分類されるも…

No. 4.

パピルス紙を広げて書く老人(当時を顧みる余談として)[改訂増補] その老人は椅子に腰を下ろしていた。両足を交差させて座りながら、真新しいパピルス紙の上に何事か書き始めた。彼は、弟子たちと一日付き合っていたため、疲れている。しかし、しばしの間、…

No. 3.

チェスター・ベアティ聖書パピルス写本(Chester Beatty Biblical Papyri)の出自(改訂増補)この写本発見のニューズは1931年の『タイムズ』紙上で流れたと書いたが、チェスター・ベアティ氏が入手したこのエジプト到来の12の古写本の一群を Chester Beatty …

No. 2.

チェスター・ベアティ聖書写本の古さの意義この写本の存在が公にされたのは1931年11月9日付けの『タイムズ(The Times)』紙上だったとケニョン博士は書いている。当日の記事がどのようなものであったか、私は確認していないが、多分、その古さが話題のなっ…

No. 1.

チェスター・ベアティ聖書パピルス写本および本書との私的出会いについて以下の内容は、主として、1933年にロンドンで出版された The Chester Beatty Biblical Papyri:Descriptions and Texts of Twelve Manuscripts on Papyrus of the Greek Bible (チェ…