寛大なイスラム再び、この鍵なーんだ
一月ほど前だったか、プロテスタントを除く各キリスト教教派が共同統治するエルサレムの聖墳墓教会の鍵はイスラム教徒が管理していて、毎日開けたり閉めたりすると書いた。「うっそー」とか「まっさかー」という人は、朝晩あの教会の前で待っていればいい。鍵開けのおじさんに「あんたイスラム教徒」と聞いてみればいい。
写真はその鍵だよ。おじさんはヌッセイベー家の一員さ。この一族会の会長はプリンストンでPh.D.を取ったハザム・ヌッセイベー博士で、一族にはオックスフォードやケンブリッジ卒がうじゃうじゃだ。鍵開けおじさんの話は本当さ。ただし、いつからということになると、オットーマンからが本当らしいが、白髪三千丈ではないが、サラディンの頃からと主張する家族もいるそうだ。
十字軍というのは勝てば勝ったでイスラム教徒を女子供まで惨殺したが、サラディンは降伏した十字軍には酷いことをしなかったばかりか、キリスト教徒が従来のようにエルサレムで各教会に詣でることも許した。オットーマンは仲たがいする各キリスト教会派の仲介までしてあげた。寛大な人たちだったのだよ。
ヌッセイベー家のホームページ:http://www.nuseibehfamily.net/
ウィキペディアのヌッセイベー家:http://en.wikipedia.org/wiki/Nusseibeh
どちらも英語版でごめん。グーグルの翻訳バーとか利用してください。