キチガイ女 Amy Bishopとテニュアの要件―アラバマ大学ハンツヴィル校（UAH)の惨事

またかと思う。テニュアが取れない最大の理由は普通教え方が下手な先生。ハーヴァード出のこの先生は研究業績もあり研究グラントも稼いでいるから研究者としては合格なのだろう。しかし、新聞記事やアメリカの学生なら誰でも知っているサイトで見れば（全米のフルタイムの大学の先生の教師としての資質を5点満点で評価するサイト、研究者としての資質は別）平均3.2だった。個々の学生の評価を見ればいいのもあるが悪いのもある。これはどの先生も大方同じ。しかし、やはり4.0以上でないと教え方のよい先生とは普通言えないだろう。（教え方といっても成績評価の厳しさや甘さも含まれるが、私は成績評価のさじ加減も広い意味での教え方と思っている。）

かつて親しかったLACCの日系人の先生（故人）が、テニュアを断られた先生から延しイカ状態の乾燥したネズミの死骸を手紙で送られ、心臓が凍る思いがしたと語っていたことがある。今回は3人がこの女に射殺され3人が銃創を負い、１人は危篤状態だ。テニュアトラックでフルタイムで採用されたのに、一定期間内にテニュアが取れない最大の理由は、繰り返すが、教え方が下手なことだろう。とくに学部段階で教鞭を取るためには、優れた先生でなければならない。大学院での指導は、学部段階での（あるいは修士段階での）講義とは別で、教え方が下手でも（ひょっとして英語がよくできなくても）研究者として優れていればなんとかなる。学生のほうが先生からうまく引き出すからだ。

しかし、実際は、教え方が下手な先生というのは、学生とのコミュニケーションが下手な先生でもある。同僚との付き合いが下手な先生でもある。はっきり言おう。精神が多少いかれているのが多い。とてもテニュアにはしておけない。辞めてもらいたい人だ。しかし、こういう人に限ってテニュアを諦めないから困る。俺は教えるのなんか下手でも構わねー、馬鹿学生相手に機嫌など取りたくねー、テニュアなどというサラリーマンにはなりたくねー、という人なら気は違わないわな。初めから平和的に気が違ってるんだから。例えば、俺。（だから、俺の提げてるピストルは平和的よ。）

そういえば、この気違い女は24年前に実の弟を撃ち殺した（これはピストルではなく散弾銃）疑いがあるんだとよ。今日のニューヨークタイムズの記事でも読んどくれ。→http://www.nytimes.com/2010/02/14/us/14alabama.html