Comments by Dr Marks

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アメリカの校内いじめ続報:CNN 反いじめ活動家ジョディー・ブランコ女史の話(やはり以前からあったアメリカの校内いじめ)

自身がいじめの被害者で今はいじめ撲滅のための活動を行っているジョディー・ブランコの話を、昨日の記事に続けて紹介している。一般のアメリカ人は「こんなことがどうして」とか「大人は何をしていたの」と憤りとともに疑問を抱いたはずだ。http://www.cnn.com/2010/OPINION/03/31/blanco.phoebe.bullying/index.html?hpt=C1

しかし、活動家ブランコの話によれば、フォービーのようなケースはアメリカ中でかなりの数(millions)にのぼるそうだ。いじめのメカニズムは小さなことが徐々に肥大することにあるが、他と「違う」なにかが引き金になって理不尽な結果を招来する。しかし、個々のケースはそれぞれ違うのであろうが、ブランコが言うように、フォービーは死ぬときも、その理不尽さに「どうして」とつぶやいたに違いない。

ブロンコのいじめ対策の勧めを以下に要約する。

(生徒に)からかいでも、軽い冗談とは思ってならない。むしろ、彼らがもし昼食のときにも一人干されているようなら、一緒に食べてあげなさい。
(教師に)生徒に気を配っていてほしい。教室の目の前だけではなく、いつでもどこでも。そして、気づいたら最後まで面倒をみてほしい。
(保護者に)いじめられている子の孤独は本物だ。いじめられていることを知ったら、まず、学校やいじめている子供の親に話す必要がある。また、親にさえ語れないさみしさの中にある子供のために、一生懸命にあらゆる気分転換等に役立つ地区の施設やプログラムを探し出して活用してほしい。
(かつて、いじめに遭っていた子に)痛みを、積極的な反いじめという目的に変換しなさい。体験をいろいろな場で語り、いじめ撲滅のための知恵を提供しなさい。