Comments by Dr Marks

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リオダンの店に行ったよ。アメリカ西部の典型的な飯屋。メシア(救世主)じゃないよ。

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Pantry Cafe の狭い店内;サーロインをバタフライに開いて焼いた(左の白いのがコースロー、緑がえんどう豆、こげたものはジャガイモ、更にパンとコーヒー)

1924年以来、ちょうど我が家が建てられた頃から、大恐慌を経ても生き残っていて、今も昔と同じフィグエオラ通りと九番街の角にオリジナル・パントリー・カフェという飯屋がある。その隣にはリオダンズ・タヴァーンという洒落たパブがある。飯屋もパブも現在は、共和党の政治家で1993年から8年間ロスアンジェルスの市長をしたリチャード・リオダン(Richard Riordan)の所有だ。

彼はプリンストン大を出てからミシガン大の法科を出た大金持ちで、飯屋には進んで監獄を出たばかりの前科者を雇い、手に職を付けさせた慈善家でもある。この辺りより北にはロスアンジェルスの大企業のビルが立ち並ぶが、ここより南はあまり良くないところで、ちょうど丸の内のビル街とごちゃごちゃした日本橋の境のような位置にある。しかし、最近は、現在の日本橋と同じで、南にもリッツ・カールトンの巨大なビルが建つなど、昔より洒落た町になっている。

飯屋の写真はご覧の通り狭く(なにしろパントリー=納戸部屋なんで)、下町の飯屋という雰囲気だ。昼飯を頼んだら写真のようなものすごい量の皿が幾つも並ぶ。これで16ドル(税とチップは別)。金を払うところは昔の銀行のように鉄の柵に囲まれている。ここにだけ大金が集まるからだ。夜は危険な街なのに24時間営業だから無理もない。客も大体こんな感じ。しかし、昔の西部のレストランの雰囲気を楽しみたいおのぼりさんも来る。

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Riordan's Tavern の岩の壁の向こうに Ritz Carlton Hotel; パブ Tavern の落ち着いた店内

この店の隣はパブだが、昼ごはんならここでも食べられる。しかも10ドル程度なので、こちらで食べたほうが安い。なお、駐車場が極めて高くなったダウンタウンにあって、このどちらかの店で食べたり飲んだりするのであれば、道を隔てた駐車場が、たったの2ドルで利用できる。食事の後で、車を止めたままで近くを散策してもいい。ただし、足元が明るいうちだけだよ。夜は余のようにペストル持ってんでなきゃあぶないからね。