Comments by Dr Marks

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それは余も知らなかった。海兵隊の親分が言うことには、リビア政府軍で怖いのは攻撃用ヘリコプターだって。

今日も超忙しかったのでこんな記事ですまん。しかし、多分、日本もメディアでは紹介しないかもしれないのでメモしておく。

海兵隊の第35代幕僚長ジェイムズ・アモス将軍(James Amos, Commandant-General)が、昨日(米国時間)火曜日に2012年度の国防予算に関する上院委員会公聴会で、余の好きなテキサス州選出共和党上院議員マケイン氏の質問に答えた中の一部なのだが、余にとっては意外なことがあった。

たとえリビアにノーフライゾーン(NFZ=飛行禁止区域)を設けることができても、怖いのはヘリコプターだと言うのだ。NFZ はもとより高高度でジェット機が制空権を確保する戦術なのだが、ヘリコプターには役に立たないそうだ。低空を低速で、あるいは定点で飛行できるヘリコプターには、地上軍は裸も同然なのだろう。

将軍はヘリコプターの正確な数は把握していないようだが、リビア政府はロシア製やアメリカ製の軍用ヘリコプターを少なくとも100機は保有している。そのうちアメリカ製は輸送ヘリコプターであるが、ロシア製攻撃用ヘリコプターは40機ほどが四つの基地に分散配備されているようだ(各10機か?)。その四つの最も近い基地から短時間内に攻撃される可能性がある。

アモス将軍は名前からするとユダヤ系かもしれないが、宗教はボーンアゲインのキリスト教。アイダホの大学を出てから海軍のパイロットとなり、いくつかの軍の学校を卒業しているが、基本的には海軍のパイロットだったのだから、空のことは専門家に違いない(質問しているマケイン議員は海軍士官だった)。

この内容が載ったCNNの記事だけ紹介しておくが、この写真は少し前のものだろう。彼は現在64歳。記事の写真は三つ星だが、幕僚長であるから現在は四つ星の将軍である。CNN、ちゃんとした写真載せろよな。失礼だぞ、馬鹿野郎。http://www.cnn.com/2011/POLITICS/03/08/senate.hearing.libya/index.html?hpt=T2

実はこれを書いてからしばらくして見てみたら、CNNめ顔の下の三つ星の軍服隠したよ。誰かに注意されたに違いない。余は言わなかった。