Comments by Dr Marks

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Adorable Women of the Bible

No.7

『聖書のおんな』― 4. リベカの巻リベカの名が登場するのは創世記の22章23節である。アブラハムの兄弟ナホルと妻ミルカの8人の子供の末っ子にベトエルがいて、そのベトエルにはリベカという娘がいると紹介されている。つまり、リベカの父ベトエルはイサクの…

No.6

『聖書のおんな』― 3. ハガルの巻(2.聖書本文から)完結篇ハガルの登場は16章の冒頭だ。前回見たユダヤ教ラビの伝承とは異なり、素っ気なく「ハガルというエジプト人の女奴隷がいた」と紹介されるだけである。そして、サラが夫アブラハムにハガルのところ…

No.5

『聖書のおんな』―3. ハガルの巻(1.ユダヤ教ラビの伝承から) 今日のおまけ動画はバレー『ファラオの娘』、といってもハガルじゃない、ソロモンの嫁さん(列王記 上3:1)でもなかった、マリウス・プティパの物語ハガルはサラの巻の続編としてトビト書に…

No.4 『聖書のおんな』―2. サラの巻(3. サラ時代)

前回でサライ時代が終わっているわけではない。16章のエピソードを語るとすれば、サラはまだサライのままである。しかし、ここはハガルとの確執の始まりなので、次回のサラの巻続編でハガルを扱う際に戻ってくるから、今回はサラ時代とすることにした。とも…

No.3. 『聖書のおんな』―2. サラの巻(2. サライ時代)

「80年代ロック」さん提供―Jefferson Starship "Sara"サラを取り上げた際、さてハガルはどうしようかと思った。サラの女奴隷だったが、後にアブラハムの妾となり、イサクの兄(ハーフ・ブラザー)であるイシュマエルを産む人物である。独立させるつもりだっ…

No.2. 『聖書のおんな』―2. サラの巻(1. 方法論的序)

いくつかの予備的手続きを先にする。まず、サラという名前だが、英語ではSarah または Sara と綴るが、ヘブル語 שרה(サラー)の翻字(transliteration)としては前者が一般的である。日本語としては伝統的に旧約聖書のサラーをサラと言い習わしてきたので、…

No.1. 『聖書のおんな』―1. イヴの巻

女は「おとこ」から造られたので「おなご」だし、ONOKOから造られたのでONNAと呼ばれる。従って、「おのこ」は男性語尾KOで終わり、「おんな」は女性語尾NAで終わることが理解できるであろう。というのは Dr. Marks の冗談だから、本気にしてはいけない。い…