コメントにならないコメント−4 (ヒラリーおばさんの身のふり方と暗殺、そして「負けた」というまで負けないわけ)+ 写真の訂正など
この記事を書く前日はカリフォルニアも投票日だった。しかし、大統領選は関係なく、そのほかの判事などの選挙や幾つかの法案の賛否に関する投票で関心は薄い。それでも私はやり繰りして定められた投票所に真面目に行ったが、共和党員が不利な、というか嫌がらせをする民主党ばかりの(ような)係員の投票所(polling place)だったので、怒って飛び出し(←大人気ないね)「有権者の権利ホットライン」に電話して事の次第を報告、近くの別の投票所を教えてもらった。そこはまったく違った雰囲気で気持ちよく投票できた。だいたい、あんなオバマの回し者みたいな奴らしかいない投票所では、投票用紙に何をされるかわかったものではない。んっ、指定された投票所でなくても投票できるのかって? できます。
悪趣味と言われても希望者がいるので、22口径がどれだけ小さいかを38口径の弾と比較して示すことにする。左の弾が22口径、右の弾が38口径で、いずれも鉛の通常弾。あいにく45口径は手許にないが、38口径と比較してもこのように小さいのだから、推して知るべし。22口径は発射音も小さく(軽くポンという音)、人ごみで8発全部撃ち込まれても周囲が気づかないことがある。ロバート・ケネディのときもそうだった。38口径はかなり大きな音がするので1発目でセキュリティーに気づかれる。弾はいずれも実弾。The previous photo has been replaced with the new picture above. Sorry. その筋からの忠告により、昨日の写真を現在のものに差し替えました。
自分ながらあきれるほど、どうでもいいコメントにならないコメントだが、どうしてアメリカの選挙では「負けた」というまで負けないのかと聞かれたので、その答も兼ねることにする。いや、何も「負けを認める(concede)」まで負けないというわけではないが、そういうケースがあることも確かだ。
今夜の New York Times などでは、いよいよ今度の土曜日に(←もちろんアメリカ時間)ヒラリーが「負けた、オバマを支持します」という予定だと側近が語ったということになっているが、確かな話ではない。ならば、どうして土曜日まで待たなければならないのか。実のところは、まだ方針が決まっていないのであろう。
民主党の候補として立つための、党が定めた必要条件をオバマは満たした。満たしたが十分ということではない。8月の党大会で大荒れになる可能性があるからだ。オバマの代議員の数という必要条件の満たしには、党首脳部の意向が強く反映している。党規違反の州の代議員を折半する不思議な裁定は、ヒラリー分の完全無視を避けてヒラリー派のご機嫌を取ったのであろうが、折半ではもともと数の多いオバマにヒラリーが追いつくことはできない。ヒラリーが取った票の割合でくれるのでなければ、違反のままで票をくれないほうがすっきりするはずである。だいたい、折半でオバマに代議員を振り分けたことで、オバマの代議員の満たしに貢献したようなものである。
それにしても、土壇場で特別代議員(super-delegates)が大量オバマについたということは、ヒラリーはよほど党の幹部に嫌われているということだ。そのような党の幹部に不満を持つ者たちは、あくまでもヒラリーが戦い続けることを希望しているらしく、ヒラリー支持者の中も負け組と徹底抗戦組に分かれているようだ。徹底抗戦組は、8月の党大会で一暴れするつもりだろうし、そこで再度敗れても、独立候補(無党派)としてヒラリーを本選挙(general election)に担ぎ出そうという連中もいるそうだ。しかし、そうなると共倒れでマケインに負けることは決定的なので、そこまですることはなかろう。せいぜい8月の党大会で改めて党規の見直しを諮る程度であろう。しかし、「負けた」とその前にヒラリーに言ってもらえば民主党としてはありがたいはずである。確かに、いずれにしても、「負けた」というまで負けてはいないのであるから。
さて、ヒラリーは副大統領候補(running mate)として指名されるだろうか、あるいはそれを受け入れるだろうか。指名されて受け入れることを望む民主党員は多い。それこそ夢の大統領選となるからだ。黒人(半分でも黒人)大統領候補と女性副大統領候補のペアなどアメリカ史上二重に初めてである。オバマだけなら現在の世論調査ではマケインの勝ちだが、この夢の組合せならマケインにとっても脅威になる。ヒラリー自身は乗り気との見方もある。今までの個人的出費を含めた努力がゼロになるよりいいからだ。ヒラリーは、オバマみたいに今まで「副大統領候補にはならぬ」などと言ったことはないから、嘘つきと言われることもない。しかし、一部の支持者からは今後不甲斐ない奴と見放されてしまうかもしれない。
しかし、肝心のオバマがヒラリーに、ラニングメイト(副大統領候補)になってくれ、と要請する可能性を疑問視する向きもある。オバマはヒラリーではなく同じ黒人仲間から副大統領候補を選ぶと主張する人たちがいる。その理由はかなり穿ったもの(あるいは妄想)で、オバマが暗殺を恐れているからだというものである。つまり、オバマがヒラリーを副大統領にしたら、ヒラリー派が(あるいはオバマを毛嫌いする一味が)オバマを暗殺し、自動的にヒラリーを大統領に据えることになるからだと予測するのである。(黒人を副大統領にしておけば、どうせ殺しても、また黒人が大統領になるので、誰もオバマ暗殺を企てないと考えることができる。)
まさに、先般のヒラリーの舌禍が俄かに現実味を帯びる不気味な話ではある。そういえばアメリカ時間の明日6月6日(1968年)は、ロバート・ケネディーがここLAのアンバッサダーホテルで暗殺された日だ。彼が民主党から大統領選に立候補してから、ジョン・ケネディ大統領暗殺後に副大統領から自動的に大統領になったジョンソン大統領は二期目の出馬を取り止めてしまったのだが…。KTLAのスタン・チェンバーズが今夜その頃の思い出をまとめていたのでおまけとして紹介しておこう。クリックしてみてください。(…と、Stan Chambers の今夜のニューズを出そうと思ったが、うまくここに貼り付けられない。KTLAから "Robert F. Kennedy Remembered - Stan Chambers" で自分で探してみてください。代わりに同じKTLAから、現在、高校の先生をしている目撃者の映像を紹介します。→(http://ktla.trb.com/news/ktla-robert-kennedy,0,7703254.htmlstory)
彼は私も持っている22口径8連発のリボルバーで撃たれた。おもちゃみたいな銃である。22口径の弾は豆まきに使う大豆の半分ほどだが、これを何発も撃ち込まれると、45口径を一発撃ち込まれるよりも質が悪い。