Comments by Dr Marks

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結局、SBL と AAR は一緒に年次大会を開くことになりそうだ(最新情報)

たった今、SBL(Society of Biblical Literature)の理事 Kent Richards 先生から連絡が入った。今年から SBL と AAR(American Academy of Religion)は別々に年次大会を開催し、4年に一度だけ(オリンピックみたいだが)一緒に開催するということで合意していたのに、結局のところ不満が多く、将来も一緒に(at the same time and in the same city)なる方向で AAR の理事 Jack Fitzmier 先生との間で事務的検討がなされているようだ。

しかし、おいそれと来年からというわけにはいかない。実際のところ2014年まで会場をそれぞれ予約しているからだ。しかし、2011年のサンフランシスコ大会からなら実現可能な見通しのようだ。別々に行うことの不満というのは他でもない。両方に顔を出したい人は二重の経済的負担と時間的な無駄が生じるからだ。確かに、私の例のように、ほとんどSBLのセッションに赴くだけでAARには参加する余裕もない者は別々でも構わないということだったが、実際はちょっと寂しいと思っていた。(学会場での同窓会の案内もSBLとAAR別々に来ていたから、幹事の先生も大変だ。)

私でさえ、いつも一つか二つはAARのセッションに興味があったし、AARの先生方に会えなくなるのも残念だった。比較宗教学や仏教学の先生方はSBLには来ないからだ。また、イスラム教徒の先生が学会場の廊下で敷物を敷いて礼拝するめずらしい姿も見られなくなるなとがっかりしていたところだったから、今回の方向転換は自分にとって朗報だ。(しかし、そうなると、別開催にすることで何年も討議して今年から別々になったのはいったい何だったんだろう。二つの学会は大きな学会なので一時に集まれる場がない都市もあるという理由もあったのだが、私はそれは初めから信じていなかった。今どき、そんな町あるもんか。)