Comments by Dr Marks

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対で覚えるイディオム "Say When" と "Say What" (口語英語表現でごまかすブログ No.10)おまけは "Say Where"

日付の先付けだけど寝る前に書いて出すことにした。少し忙しいので明日書けなかったら困るからね。もう206日間連続で記事書いてんだもの。締切前に書いちゃわないと落ち着けない勤勉症は猫猫先生みたいだな。ただし、もう眠いからあまり駄洒落は入れない。あの共観福音書問題シリーズは日曜の午後にでも書くわ。それは西海岸時間だぞ。

本題:"Say when" ってのは、ほらワインとか注いでもらうときに、あなたがはにかみながら "Not too much" なんていい子ぶったときに、必ず "Say when" と言われるはずだ。これは、"Say when you have had enough" ということであり、「これから注いであげますから、十分な量に達したら、そうおっしゃってください」ということだ。

さて、比較文化を一くさり。これって、日本語の、あるいは日本人の頭にはない発想だ。考えてごらん。これに該当する日本語はないんだよ。日本語なら、あるいは日本人頭なら、初めから、「どのくらい注ぎましょうか」ということで決めてもらうはずだ。ところが、英語の "Say when" は、まず注ぎ出して、その過程でちょうどよい時、満足できる時になったことを告げるという発想なのだ。

えーと、でっ、ちょうどよい量が注がれた時に達したら、どう言えばいいのだろう。ぐずぐずしてられないよ。以下のうち、自分が言いやすいものを決めておけばいい。"OK"、"Enough"、Thank you"、"Perfect"、どれでもいい。そして、もちろん"When" でもいいんだよ。だって、"When" と言えと言ってるんだから。冗談好きの Dr.Marks でもこれは本当です。むしろ、"When" と言って告げるのが正式なのだ。

次に、"Say what" ですね。これってアメリカ流というか、若者流口語というか、あまり偉い人には使わないでほしい。「何っ」とか「今、何て言ったの」とか、つまり "What did you say?" ということですね。逆に、何か言いたくてもじもじしている人に「何だよ、言ってみろよ(Say what you want to say)」という具合に状況に応じて意味が変わる。語調によっても変わるね。きつく言うのとやさしく言うのと。

ああ、おまけね。おまけの "Say where" は、強盗があなたに向かって、「金はどこにある(Say where you keep the money)」ということですよ。この最後のおまけが一番大事だったりして。聞き漏らしたり、意味がわからなくてうろうろしていたら、ズドンだもんね。

おまけのおまけ:そういえば、Say When という小説があるよ。倦怠期の夫婦がいつ別れようかという文脈で、Say when! lol