Comments by Dr Marks

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エリザベス・キュブラー・ロスの死の受容(5段階の悲哀、Five Stages of Grief)と大学教師の採点仕事の受容(5段階の成績評価作業、Five Stages of Grading)

またまた他人のブログで楽するブログだ(http://notthatkindofdoctor.com/2010/10/the-five-stages-of-grading/)。情けないが、土曜日なのに深夜近くになってしまったからだ。今まで日本よりは何週か後れた『龍馬伝』を観てしまったし、これから SNL(Saturday Night Live)も観たいからだ。(なんのこっちゃ、テレビばかりじゃん。)


まず、この写真は今日の記事の基になるブログを紹介してくれたHTブログ(http://bit.ly/cVJ5ja)にあった写真で、「犬猿の仲」じゃが、なかなか良い仲じゃ。犬の上に猿が乗って冷水を飲んでおるわい。こいつらブログ主の飼い犬と飼い猿か?

えーと、ブログ主は最近博士になった文学の先生と、それを引用したアフリカの神学の先生じゃが、ご同輩、先生なんてナマケモノじゃ。試験やレポートを学生に出しておいて(学生は苦労してナーヴァスになっているのに)、採点するとなると嫌になってしまう。もう面倒くさい。

そんな気持ちを、キュブラー・ロス型(Kübler-Ross model)といわれる5段階の悲哀(Five Stages of Grief)をもじって5段階の成績評価作業(Five Stages of Grading)としている。なお、キュブラー・ロス(Elisabeth Kübler-Ross、1926−2004)はスイス人精神科医アメリカで活躍した。人は自分の死を5つの段階を経て受け入れるというものである。それは、否定、怒り、取引、幻滅、諦めである。

採点する教師も答案の山を抱えると、まず、「こんな程度はなんということはない。すぐにも済ますさ。(否定)」の段階なのだが、一つ、二つ、実際に答案をめくってみると、「えっ、なんだこりゃ。教えたことがちっとも反映されていないじゃないか。これで単位がやれるか!(怒り)」の状態になってしまう。

しかし、気を取り直して、「クソ面白くもない答案ばかりだが、あと5人分終わったら『龍馬伝』観よう。そうだ、半分終わったらラム酒を飲もうかな。(取引)」というのが過ぎると、「くそっ、添削まで入れて採点していたら次の週の授業に間に合わないじゃないか。週末の家族サービスもお預けか。とほほ、情けない。(幻滅と鬱状態)」となる。

最後は「しょうがない。ともかく徹夜して終わらせよう。成績表も学務に出すのが遅れると叱られるし、やるっきゃないな。(諦め)」となるわけである。しかし、先生自身が自分の研究の締切などに追われていると、鬱状態は加速する。学生は先生に痛めつけられていると感じているかもしれないが、そんな感情をよっくわかっているのは、経験者である先生なのだよ。・・・にしても、目が覚めるような答案出してくれよなー。