Comments by Dr Marks

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トマトケチャップは半世紀も常温で保存できる

余の住む米国のケチャップはたいていプラスチックの入れ物であるから、どうしても入れ物にこびりついた分は無駄になってしまう。それに上に水が溜まるから、使う前にチュっとゴミ箱に水っぽい分を搾り出すので、ますます無駄である。ところが、欧州には歯磨…

もしも金持ちだったなら

Dudu Fisher というイスラエルの歌手の放送を KCET で観た。なんか知らないが、この番組の DVD が余に数週間後に送られてくるらしい。それは楽しみだ。その中で彼が屋根の上のテヴィエの標記の歌を歌っていたのでテヴィエのオリジナルを貼り付けておく。歌詞…

オランダたこ焼きポフェルティエス

Poffertjesは小さなパンケーキに砂糖の粉をかけるかいろんな味付けで食べるたこ焼き風のお好み焼き。家庭でも作るが青空市場の屋台が風情があっていい。このヨウツベはあまりその雰囲気がないが、かなりたこ焼きの動作に近いものがある。娘が十個一皿を注文…

桜咲く春なのにあなたは帰らない: ディーメン・ユダヤ人墓地の子供たちと桜

ディーメン(Diemen)というところはアムステルダム中央駅から三つ目の郊外の駅だ。線路に沿ってユダヤ人墓地が続いている。変な言い方をすれば、アムステルダムの古い墓地の中では新しいほうで今でも遺族が訪れる。一部は強制収容所から運び出された遺骨も…

支那の竹笛(横笛)の音色を紹介しよう:演奏は馬迪(Ma Di)氏

今日はプリム明けのユダヤの街をぶらぶらして閉店前のビヴァリー・ユダイカを覗いてきた。この店は今はピコ通りにある(元はこの店の向かいだった)ブロンコよりはややリベラルな店だ。しかし今日金曜日は午後2時で閉店。閉店よりは少し前に飛び込んで茶色…

7日の日没から8日の日没までが今年のプリム

プリム(Purim)に関しては余が解説した(http://d.hatena.ne.jp/DrMarks/20100716/p1)。

母はいる『時には母のない子のように』

60年代の日本の歌。「母のない子のように」なのだから、母はいるんだな、きっと。

マイン・イーディッシェ・マーメ(1921年生まれの女性に)

誰にも神が只で与えたものは、もちろん金で買うことはできないものなのだが、只は只。只のものにありがたみはないから、失って初めて知ることになる。もちろん初めから知らない人もいるだろう。しかし、知ろうと知るまいと、誰にでも与えられたという事実は…

今日は灰の水曜日=Ash Wednesday

今日は灰の水曜日=Ash Wednesdayだ。ここから日曜日を除く40日間(復活祭=Easterまで46日)の物忌みとなる。しかし我が家は意地汚く何でも食べる予定だ。灰の水曜日には昼から教会に行き、額に墨で十字を描いてもらう。本当は、肉魚や卵は食わない。灰は前…

ユダヤ教の十戒とキリスト教の十戒は微妙に違う(おまけにイスラム教もね)

ユダヤ教であってもキリスト教であっても十戒の元は出エジプト記の20章(と並行記事の申命記5章)だ。それならば一緒でよさそうなものだが、そうはいかない。普通はそれをそのままではなく十の戒めとして箇条書きに短縮したものであるから違うのは当然であ…

『史的イエス研究ハンドブック』(全4巻)と「イエスの話した言語」(承前)

この本については2回前の記事に紹介しているし、イエスの言語については何度か書いた。その続きと思ってほしい。ハンドブックは、いわゆる辞書的・教科書的なハンドブック、例えばゲルト・タイセンの下記のようなものではない。Historical Jesus: A Textboo…

年の瀬にオールド・ロスアンジェルスの写真、ちとおセンチに

一枚目は1930年代のダウンタウン。都市の感じがする。しかし現在のロスアンジェルスは関東平野の広さの中に、昔のダウンタウンがあちこちに散らばっているような都市になり、ロスアンジェルスの本来のダウンタウン自体は、どうということはない。二枚目もダ…

ちょっと真面目に本の紹介:余の分野で今年最大の本『史的イエス研究ハンドブック』(全4巻)ブリル社(オランダ)

Handbook for the Study of the Historical Jesus作者: Tom Holmen,Stanley E. Porter出版社/メーカー: Brill Academic Pub発売日: 2011/01/12メディア: ハードカバー クリック: 34回この商品を含むブログ (2件) を見る笑っちゃいけない。今年完結(2009年−2…

イスラエルの歌手エティ・アンクリ(Etti Ankri, エステル・アンクリ)の歌

今日はハヌカの三晩目。昨日、二晩目にイスラエルの映画『新地(New Land, Aretz Hadasha)』を観た。二度目だった。1993年の作品だが、扱っている時代は1948年のイスラエルの建国から数年目のようだ。明確ではない。映画の中の言語は、ヘブル語、イーディッ…

Chanukah Sameach! (Happy Chanukah!) ハヌカー・サメアッハ!(ハッピー・ハナカー!)

西海岸では20日だ。今晩、日の入りから八日間が今年のハヌカ期間。まあ、このお祭に関してはこのブログでも度々笑い話など書いているので「ハヌカ」でブログを検索すれば出てくる。他に本家のブログhttp://markwaterman.blogspot.com/2006_12_15_archive.htm…

ハヌカ・ゲルト(ユダヤのお年玉)をもらった

普通は子供がもらうものだが、まず、もういい加減大人の細君が10ドルもらったと喜んで帰ってきた。子供でなくても、大人と子供くらいの歳の差があれば、つまり老人なら大人にも上げるのである。その後、20ドル、50ドルと結構もらう。気をよくして今日はハヌ…

イエスの話した言語(母語と学習言語または外国語):状況証拠のみだが(その2・完)

さて、イエスの母語は状況的に最も可能性のあるのがアラム語だとして、他の言語は、すなわち学習言語または外国語の能力はどうであったかということになる。冗談なら、イエスはキリストとして神であるから何語でもございと言えるだろうが、史的イエスの能力…

ヘブル語の主の祈りとカルディアン・アラム語(シリア語)と西方アラム語(マールーラ方言)の主の祈り

アラム語のほうは埋め込めないので下記のURLへどうぞ。普通のおばさんが祈ってくれます。かえってネイティヴの感じがでますね。前回記事の二つのアラム語とも比べてください。要するにいろいろな方言があるし、ヘブル語そっくりということ。新約聖書本文のギ…

イエスの話した言語(母語と学習言語または外国語):状況証拠のみだが(その1)

イエスが何語を話したなどというのは、古代の同時代人にとっては関心のないことであった。彼の使用した言語に関連する「学歴・履歴書」のようなものはない。しかし、昔から、彼はアラム語を母語とし、議論や礼拝に必要なヘブル語を解し、更に基本的なギリシ…

イエスの語学力の前に写真3題(変な座席、駅の喫煙コーナー、そして駅の放置自転車)いずれもドイツ

クリスマス・カード用に写真を整理していたのだが、ちょっと紹介。先日、US Airways で隣に座ったおデブさんのおかげで立ち通しだった人のニューズがあった。結局、文句を行ったら飛行機会社が200ドル返してくれたらしい。多分、国内線で5時間くらいなら往…

外国語というのは難しいものである。そこに不思議はない。(イエス、ペテロ、マルコの外国語能力を考えるに当たって、まずヨセフス)

日本というほとんど日本語だけが単一に流通している環境で外国語を習得するのは、もともと困難である。困難でないほうがおかしいくらいであろう。もっとも人にはいろいろな才能があるように、外国語習得がそれほど苦ではない幸運な人がいるのも事実ではある…

「キリスト教起源の終焉か? 主観性と歴史手技の交差で転換する所」RBL 2011巻頭エッセイより

Review of Biblical Literature 2011(書籍版)は今日宅配だった。購読者に1年間毎週ネットで届けた書評をまとめたものである。これには、必ずしもではないが、1年間をふりかえった巻頭エッセイが付く。早速、目を通してみたが、あまり著者の意図ははっき…

イーディッシュ語とドイツ語の比較言語学(一実験)

前にどこかで書いたので繰り返しになるが、初めての人もいるので、ごめんなさい。それに、どこだったか忘れたし、今回面白いヨウツベも見つけたので、新たに紹介する。イスラエルでタクシーの運転手がうまく英語を話すので誉めてやった。(イスラエルのタク…

機上のサイーフ・アルイスラーム・ガッダフィー博士

故大佐殿の次男 Saif al-Islam Gaddafi博士(Ph.D., London School of Economics)が身柄を確保されてリビア西部のジンタン市に向かう飛行機の中。裁判はどこが担当するかでもめちょる。まあ、ウィキペディアなどを読んでいると(日本語版なし)いろいろと勝…

まあ、猫の痴話げんか、というよりメス猫の一方的舌鋒なのだが

アメリカでは前々から有名なビデオでいろんなヴァージョンがある。いやいや、こんなものを紹介するつもりではなく、我が家の猫も鳥の真似をして鳴く(こういう猫は珍しいことではない)ことを今日発見したのでそのビデオにするつもりが、こんなのが同時に出…

この人だ〜れだ? 隻眼のイスラエル将軍モーシェ・ダヤンの妻

ルース・ダヤン93歳。ニューズウィークの今週号に載ったもの。しっかりしている。http://bit.ly/sS6gZJ将軍で後の国防大臣は30年前に亡くなっているが、実はその10年前に離婚している。しかし、今なお彼女は将軍の未亡人と言われ、テルアヴィヴで現役の実業…

いまさらこんな写真は悪趣味だろうか

仲のよさそうな夫婦だけど。たぶん十数年前。

カダフィ大佐殿の黄金の拳銃(ブローニング・ハイパワー9ミリ)

今日の宅配のニューズ・ウィークは嫌な写真が載っていた。大佐殿の極めて鮮明なご遺体の写真だ。例の冷蔵庫にさらした際に撮られたものだ。それと一緒に大佐殿の黄金のピストルを盗んだ青年(少年?)が、その銃を見せている写真があった。ベルギー製のブロ…

二つのエッフェル塔

同じ場所から。1940年と2011年。

シリーズこの人だーれだ? それと北アフリカとフランスのユダヤ人

北アフリカとフランスのユダヤ人といえば、おなじみマコさんの領域だが、第二次世界大戦からイスラエル建国と北アフリカ諸国の独立にかけて歴史を生き抜いたユダヤ人にとっては明日の選択が極めて難しかったろうと思う。マルセル婆さんは1919年にチュニジア…