Entries from 2011-01-01 to 1 year
―先導唱題師ペイシの息子モットォエルの、もう一つの話(原作:ショーレム・アレイヘム) ヒルシベルの家に住んでもう三週間にもなるが、歌のほうはほとんど何もしていない。他の仕事があったからだ。この家の娘ドブツィーの世話をしていたのだ。ドブツィー…
―先導唱題師ペイシの息子モットォエルの、もう一つの話(原作:ショーレム・アレイヘム) しかし、こういったタケノコ生活というか次から次に物を売って食いつなぐ生活の中でも、今までの話と比べ物にならないのが、兄のソーファと俺のベッドを売ったことだ…
(第2回)書籍は赤帽を生業にするミカルに売られていった。薄いヒゲをいつもかきむしっている男だ。俺の可哀想な兄貴は、ミカルを我が家に連れてくるまでに三回も頼みに行かなければならなかった。ついに彼がやってくると、母ちゃんは、ほっとして喜んだが、…
(第1回)春が来ると嬉しくてたまらない俺たちよりも幸福な者がこの世にいはしない。いるとおっしゃるんなら、いないほうにお望みの金額を賭けてもいい。俺たちというのは先導唱題師ペイシの息子モットゥエルと近所の子牛メニのことだ。なお、子牛にメニと…
どうも、何かと商売根性が出てくる。宗教一般とか現代の宗教事情は専門ということではない。そうではないが、何かの機会に話すということはあるし、授業を持たせてもらったときのための話題はあったほうがいい。すぐに写真を撮った。余は殊更に人より上背が…
これって日本のどこにでもあるのだろうか。関東地方のあるJR駅で見かけたもの。初めて見た。ここに雨傘をかけておいて、両手を使って心おきなく用事を足せるというわけだ。誰か他でも見かけたら教えてほしい。ロンドンとか・・・おいおい冗談だろう? ロンド…
つい先日、この男にドイツで有罪判決が言い渡された。ナチスの看守として2万7千9百人の虐殺を幇助した罪だそうだ。多分、ナチス関係の最後の裁判になるだろうと言われている。この男はウクライナのユダヤ人ではなく、ウクライナ生まれのウクライナ人であ…
世界で職業としての賞金稼ぎが許されているのはアメリカとフィリピンだけと聞いている。アメリカでは “bounty hunter” と呼ばれるもので、現在でも合法的な州が確かに稀ではない。職業とはいっても、純然たる私人としての仕事であって、警察のような公的な権…
しかし、写真を撮ったのは先月末だな。なんだ、その頃もいたのか。隠してたな。
みちのくの桜は今も
以下は、今日の夕食後にネットで見つけた記事で、讀賣新聞が伝えたもの。義捐金というものは貰う立場が文句を付ける筋合いのものではない。嫌なら貰わなければいい。これは貰うか貰わないかの個人の話。 東日本大震災で被災した宮城県石巻市の避難所に「西日…
ネットで見る限り日本では報じられていないかもしれないので。報じられたかな? ニューヨーク・タイムズや中国語紙では大きく取り上げられた。日本語でのTwitterは休んでいるのでここに書く。まあTwitterより少し詳しい程度で申し訳ない。なお、余は英語のTw…
ギリシア哲学者列伝〈下〉 (岩波文庫)作者: ディオゲネスラエルティオス,Diogenis Laertii,加来彰俊出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/07/18メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (16件) を見るLives of Eminent Philosophers, …
コロンビア大学のDonald L. Keene 先生が今学期の終わりに最終講義をしたら日本に移住するらしい。NHK World News で流れたので、総合テレビでも流れたのかどうかわからないが、今朝のその英語ニューズの動画を載せておく。へへへ、英語ニューズといっても先…
カリファ・ヒフター(Khalifa Hiftar)言いまんねん。67歳どす。チャドと戦争していたときに敵前逃亡。以来、米国政府に囲われて二十余年をアメリカの主にヴァージニア州で過ごしましてん。最終階級は大佐ですから「大佐殿」と同じですが、今は将軍様のよう…
本声明文はカダフィによるもので4月5日に出されたらしい。全文を日英で紹介する。 慈悲と慈愛に満ちたアラーの名において・・・四十年あるいは四十余年、覚えていることもできない長きにわたり、できる限り人々のために、家、病院、学校を備え、彼らが飢えて…
The Telegraph に大佐殿と猿居士が並んで立っている写真があったので、ああそうだ、そんなこともあった、と思いましてん。まあ、並んで立っているが大佐殿は、なんだこの糞ガキ猿、という雰囲気です。それで2007年12月の猿居士がリビアを訪問した時期の写真…
ミレトスのターレスというソクラテスより先輩の約二千六百年前の哲学者が弟子に聞かれた。「先生、世にも稀なるものって何でしょう。」先生答えて曰く。「そうだな、長生きした独裁者かな、くっくっく。」こんな話を3世紀のディオゲネス・ラエルティウスが『…
カタールという国は1971年に独立したアラビア半島の首長国。西洋風に言えば君主国といってもいいのだが酋長国のようなものだ。実際、首長国であるバハレーンなどはもう君主国だもんね。産業はもちろん石油輸出であり、今では有名なアルジャジーラ放送局の本…
どうだ、なんて息巻いてみても、リビア高官シリーズなんか面白くないかな。ドーダ様なんだがアラビア語を転記するときのローマ字によっては発音がドゥルダ様になることがある。一応、一般的な綴りを書いておく。Abuzeid Omar Dorda なのだが、アラビア語の転…
むしゃくしゃしてしまったのか、この人は政府に健康上の理由(治療目的)で許可を得、隣国チュニジアに車で出国した。だから、そのことはリビア政府としては承知していたが、リビアから英国に特別機で亡命してしまった。亡命と外務大臣辞任の意向は英国政府…
まあ、気安くローズ婆さんと呼んでも、親戚でもなんでもない。しかしビヴァリーヒルズでは有名な元気婆さんだった。死ぬまでハイヒールで歩いていた。ハイヒールは自立した大人の女の象徴だというのだ。ところで婆さんなんて失礼なという堅物もいるかもしれ…
大佐殿のことが、あるいは原発のことが心配だが、米国のヒスパニック(ラティーノ)も増えたなあ。2000年には3千5百万人だったのに、2010年には5千万人になっちゃった。全米の総人口が3億人だから、6人に1人はヒスパニック。ロスアンジェルスはもっと…
現在ご存知のようにリビアには二つの国旗がある。緑一色のカダフィ大佐率いるトリポリ政府軍の旗と、ベンガジ反乱軍(自称暫定政府)の赤黒白に三日月と星の旗である。しかし、知っているだろうか、この旗はカダフィが革命を起こしたときのキレナイカ系王党…
手遅れだろうな。というか「やっても呪われるし、やらなくても呪われる」から元気よく声を上げただけ。現在、カダフィ軍はベンガジから50キロ地点で対峙。ケンブリッジのジョージ・ジョッフィ先生が妥当な見方をしていると思う。反乱軍の一人はおどおどして…
いくつかのメディアによるリビア状況を書く。リビア現地時間の日曜日は、カダフィ政府軍が、反乱軍が制圧していたというブレーガ市を完全奪還した模様だ。政府軍の発表では「武装ギャングどもを洗い落とした」という表現が使われたらしい(アルジャジーラ)…
昨日の記事の続きだが一応書いておくことにした(ニューズ原文および筆者に関してはは昨日のブログ参照)。なお、今日は同じワシントン・ポストに、かの有名なマルチタレントの退役陸軍元帥(四つ星)ウェズリー・K・クラーク将軍の「リビアは米国の軍事行動…
想像を絶する大惨事に被災者のご苦労や悲しみに思いを馳せると同時に、同じ地震地帯に住む者として、まことに我が身に置き換えて真剣な祈りを捧げなければならない。今日はブログを書く気分ではないが、いくつかをメモし、明日に繋ぐ。CNNは、地震・津波のニ…
余の住む米国西海岸より半日早い中東や欧州では新しい動きがあった。アラブ連盟(Arab League)とはかなり違う性格でマイナーなのだが湾岸協力会議(GCC=Gulf Cooperation Council)というのがあって、カダフィ政権はリビア政府としての正統性を失ったとアナ…
反乱軍の親玉と報じられるが、反乱軍も一枚岩ではないから、こいつの正当性も怪しいということになっている。名前のローマ字綴りはいろいろなので書いてもしょうがないが、一応Mostafa Mohammad Abdul Jalil としておこう。外電で調べるにはそのほうが好都合…